沖縄は、その地理的な要因から日本や中国、東南アジアなど様々な文化の影響を受けながら独自の文化を育んできたものです。同時に、様々な勢力の狭間に置かれたことで、政治状況としてはかなり複雑な経験を強いられてきた側面もあります。
ここでは、簡単に沖縄の歴史を概観してみましょう。
先史時代(~12世紀頃)
琉球諸島には約32,000年前には人類が住んでいた痕跡が発見されています。旧石器時代の全身骨格が発見された港川人も沖縄県八重瀬町で発見されたものです。貝塚からは当時の人々が漁労や採集を中心とした生活を営んでいたことがわかっています。
グスク時代(~12世紀頃)
12世紀頃から各地の按司と呼ばれる豪族たちがグスク(城)を築き、勢力を競い合うようになりました。
この頃から、農業が本格的に始まり、中国や東南アジアとの交易も盛んになります。
琉球王国時代
グスク時代後期、沖縄本島は北山、中山、南山の三つの勢力に分かれ、それぞれが独自の発展を遂げました。この時期は一般に「三山時代」と呼ばれます。
その後、1429年に中山の尚巴志が三山を統一し、首里城を拠点とした琉球王国を建国しました。これにより、奄美・沖縄・先島の一体化が進行していきます。琉球王国は、東アジアの交易拠点として繁栄し、独自の文化を育みました。
薩摩藩の侵攻による影響(1609年〜)
1609年、3000名の薩摩軍が琉球に侵攻、首里城を占拠します。この薩摩藩の侵攻を受け、琉球は薩摩や徳川幕府の従属国となり、琉球王国は薩摩藩と中国(清)の両属という複雑な状況下に置かれながら、その複雑な情勢下で独自の文化を守り発展させていきます。
沖縄の近代・現代(1879年〜)
1879年、明治政府は首里城から国王を追放し、沖縄県の設置を宣言します。「琉球処分」と呼ばれるこの出来事により、琉球王国は消滅し、沖縄県として日本の一部になりました。
その後、太平洋戦争末期の沖縄戦では激しい地上戦の末、多くの尊い命が失われるとともに、この沖縄県も消滅することになります。戦後、沖縄はアメリカの統治下に置かれ、1972年に日本に返還されるまで「アメリカ世」と呼ばれる時代に突入します。